子どもと大人の時間感覚
よく、その年齢の人が感じる時間の長さを「分母を年齢にして、分子を1とした分数が、その人が感じる時間の長さだ」といわれることがあります。
感じられる時間の長さは年齢と反比例的な関係にあるという「ジャネーの法則」と、名前があることを知りませんでした。
子どもと大人の時間感覚が異なることを、ある専門家が解説しておりました。
時間の感じ方に影響する要因はまだ完全に解明されていないようですが、いろいろな要素で時間の感じ方が変わるということだそうです。
大人は、時間に対する「慣れ」があるようです。
大人の場合は時計を使いこなしており、時計で計測・表示される時間に影響されやすいといえる、とのことです。
子どもは、「できごとの数」で時間を感じるそうです。
子どもの場合は、なかでも10歳未満の子どもの場合、時計ではなく、「できごとの数」で体感的に時間の長さを感じているのだそうです。
添付の絵にありますように、食事ひとつにおいて、子どもにとっては新しい発見や体験がたくさんあるので、時間を長く感じるそうです。大人にとっては食事はひとつーのルーティンとしてとらえているため、時間の長さを感じることが少ないようです。
また、「代謝」によっても時間の感じ方が異なるそうです。
子どもは代謝が良いので、体感的な時間のほうが実際の時間より早く進みやすいということです。しかし、徐々に年を重ねていくと「代謝」が落ちていくので、実際の時間のほうが早く進んで、「あっという間に時間がたった」と、大人は顕著に感じる、ということだそうです。
時間に慣れることで時間を短く感じるというのは、大人にとっては少し悲しいとことですが、子どもも大人も関係なく、「時間は大切に」ということでしょうか。
(2020年6月14日、朝日新聞「EduAより抜粋)
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